パパスキーヤーの子供スキー教室「初級編⑤ハの字の開け閉じを覚えて中斜面にもチャレンジ!!」

パパスキーヤーの子供スキー教室「初級編⑤ハの字の開け閉じを覚えて中斜面にもチャレンジ!!」

みなさんこんにちは、パパスキーヤーの「YUMARO(ゆうまろ)」です。

子供スキー教室も第5弾となりました。①~④までで、緩斜面をハの字で滑れるようになるところまで教え方のポイントをお伝えしてきました。今回は、
中斜面にチャレンジすることを目標に、 ハの字の次のステップとして、「ハの字の開け閉じ」(=「シュテムターン」と言います。)をマスターしていきたいと思います。

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開いて回って、閉じて楽をする

「ハの字の開け閉じ」と、急に言われても、そもそも何のために??って感じですよね。まずは、どうして開いて、どうして閉じるのかについて解説していきます。

まず、開く動作については、「回る(ターンする)ため」です。脚を閉じた状態(板が平行な状態)で、斜面にただ立っていてもターンは始まらないですよね?ターンを始めるには、板のエッジが雪面に立って抵抗をもらう状態をつくらなければなりません。板を平行にしてターン(「パラレルターン」と言います。)ができる人は、板が平行のまま、重心をターン内側に移動させることで、板のエッジを立てにいく動作をしています。一方、ハの字ができたばかりの子供達(大人の初心者の方も)はまだ両脚平行で重心移動するのは難しいんです。そこで、脚を開いてあげることで、スキー(ターン外側のスキー)に対して、重心がターン内側に入った状態を作ってあげるのです。この状態になれば板が雪の抵抗をもらって回り始めてくれますので、あとは板に合わせて体の向きも回していけば、「回る(ターンする)」部分は完成です。

次ぎに、どうして閉じるのか?ですが、これは、「楽をするため」でokです笑。前回の子供スキー教室④でもさんざん書きましたが、ずっとハの字は相当疲れるんです。だからなるべくハの字は減らしたいんです。でも、両脚平行のパラレルターンはちょっと最初は難しい。。。。だったら、回る時だけ開いて、他は脚を閉じといたら楽じゃないの???という発想です。ずいぶん感覚的な話をしてしまいましたが、楽なだけでなく、板が平行な方が抵抗が少ないのでスピードを出しやすいとか、他の理由もちゃんとありますからね!でも子供たちにはこれくらいの方が分かりやすいですよね?

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外脚で開いて、内脚で揃える

開いて閉じる目的が分かったところで、今度はどうやって開いてどうやって閉じるかを見ていきましょう。ひと言で言うと、「外脚で開いて内脚で揃える」です。

まず、脚を平行にしたまま、斜面下方向に対して真横からほんの少し斜め下を向いた状態でからスタートします。板は平行のまま、斜面を横切るように滑っていきましょう。これを「斜滑降」と言います。シュテムターンの、脚を閉じて(楽をして)いる状態がこれです。

ここから、ターンに入るために、「外脚を開いて」ハの字を作ります。外脚を山側(ターンの外側)に、かかとから押し出すような感覚で開いていきます。外脚を開くと結果的にハの字の形が出来て、板が回り出してくれるので、板に合わせて体の向きも回していけばokです。このとき、外側の腰から回すように意識するとスムーズに回せますので、覚えておきましょう。これで開く動作は完了です。

次ぎに閉じる動作です。タイミングとしては、開いて回った後。今度は「内脚を揃えて」ハの字を抜けます。揃える時のコツは、両方の板をくっつけようとするのではなく、両脚の間隔(「スタンス」と言います。)はそのままで、内脚の向きを外脚に揃えるイメージで行うと簡単に出来ると思います。結果的に、スタンスは肩幅くらいの広さで全然問題ありません。また、外脚にしっかり荷重できているほど、内脚を動かしやすくなるため、開きだした外脚にきちんと体重を乗せるように教えてあげましょう。

これで外脚で開いて内脚で揃えるシュテムターンが完成です!

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揃えるタイミングを早めてみる

シュテムターンができるようになったら、内脚を揃えるタイミングを早めて、両脚を平行にしたままのターン(「パラレルターン」と言います。)に近づけて行きましょう。最初は、完全に回り切ってから揃えるところから始めて、ターンの3/4くらいの位置、1/2くらいの位置、1/4くらいの位置…というように徐々に位置を上げていきます。慣れてくると、ほとんど自然にパラレルターンができるようになってしまう子も多いと思います。

まとめ

いかがでしたか?今回は、中斜面を滑ることを目標に、シュテムターンの教え方について学んできました。ここまでできると、だいぶ滑れる斜面も広がって、スキーがどんどん好きになること間違いなしなので、ハの字で滑れるようになったら、チャレンジしてみてくださいね。

「⑤ハの字の開け閉じを覚えて中斜面にもチャレンジ!!」

  1. 開いて回って、閉じて楽をする
  2. 外脚で開いて、内脚で揃える
  3. 揃えるタイミングを早めてみる

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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